指輪ってつけっぱなしでも大丈夫?

アクセサリーの中でも指輪は、常に肌身離さず着けておくものというイメージがありますよね。指輪を着けっぱなしにすることにはメリットもありますが、注意すべき点もあります。そこでこの記事では、 つけっぱなしにしている人の割合、つけっぱなしによるメリットデメリット、素材やデザインによりつけっぱなしに向くもの向かないものがあるのか、また、指輪には素材やデザインごとにどういったお手入れを行えば良いのかもご紹介します。

1 指輪をつけっぱなしにしている人の割合

ある情報サイトの調査によると、20~40代の57.3%、約6割の女性既婚者が指輪をつけていることが分かりました。内訳を見ていくと全体の41.7%が「いつも着けている」、15.6%が「時々着けている」と回答しています。

いつも着けている人の理由は「結婚しているので結婚指輪は当然つけている」、「特に理由はない」という声が多いようです。結婚指輪をつけっぱなしにしている人は、結婚指輪をつけっぱなしにすることが当たり前という感覚があるようですね。

一方、指輪を「着けていない」と答えたのは全体の33.1%、約3割という結果になりました。指輪を着けない主な理由としては「仕事の業務に支障がある」「日常生活に支障がある」という回答でした。決して指輪をつけたくないわけではなく、生活や業務上仕方ないという回答が多いようです。

2 指輪をつけっぱなしにするメリットデメリット

指輪を着けっぱなしにすることには、どのような良い点と注意点があるのでしょうか。それぞれご紹介していきます。

1) メリット

・購入した意義を感じられる

指輪の価格には幅がありますが、「大切にしまっておいて、特別なときにだけ着用する」というのもひとつの考え方ですが、たくさん活用してこそ購入した満足度も大きくなる、という考え方もできます。指輪も毎日身に着けてこそ「やっぱり買ってよかった」と思えるのでしょう。

・紛失や着け忘れのリスクを減らせる

紛失のリスクを減らせることも、着けっぱなしにしておく大きなメリット。指輪は着けたり外したりしているほうが、紛失のリスクが高まります。高価なもので、また二人にとって大切な指輪である分、「絶対になくしたくない」と考える人も少なくないかと思います。

忘れ物やなくしものをしがちな方は、「なくさないために、いつも着けておく」のは一案です。

2) デメリット

・傷や汚れが付きやすくなる

常時着用することのデメリットもあります。まずひとつに、指輪に傷が付いたり、汚れが溜まりやすくなったりします。メンテナンスをしないで長期間着用していると、リングの輝きが曇っていったり、場合によっては変色したり、変形したり、といったことも起こります。

指輪を外している時間があるほうが、汚れや傷のリスクは軽減されます。購入時の輝きをきれいな状態で保ちたい、という方は、早め早めのメンテナンスを心がけ「一日の中で、外す時間帯を作る」という選択肢も検討してみるといいでしょう。

・衛生面について

衛生面が気になる方は、料理の前にはリングを外す習慣をつけるのもおすすめです。着脱の際、流し台に落としてしまわないように気を付けましょう。

3 指輪を外した方が良いシチュエーション

着けっぱなしにすることのデメリットを減らしたい方は、「シチュエーションによって外す」のもひとつの選択です。ここからは、どのような際に外しておくと安心なのか、代表的なシチュエーションをご紹介します。

1) 温泉や入浴時

通常のお風呂は、指輪そのものは洗っても大丈夫ですが、メレダイヤモンドが付いているデザインの場合、隙間に石鹸や水垢が入り込んでしまう可能性もあるので外しておくことをおすすめします。
入浴剤を入れたり、本格的な温泉に入ったりするときも注意が必要です。指輪の素材にもよりますが、入浴剤・温泉成分によって変色する場合があります。

2) スポーツなど汗をかく時

海やプールで泳ぐ際、海水成分や塩素で変色する可能性は低いものの、指輪は外しておいたほうが良いでしょう。他の人に当たって怪我をさせてしまうリスクがあるため、ジムや施設などでは、着用を禁止しているところも少なくありません。また、水の中で紛失した場合、見つかる可能性が低くなります。

ゴルフ、テニスなど、手や指を強く握って行うスポーツも指輪に負荷がかかる可能性があります。ラグビーやバスケットボールなど、激しい接触プレーがあるスポーツの場合は、指輪に傷・変形のリスクがあるだけでなく、指輪自体が相手を怪我させてしまう危険もあるため、マナーとして外しておくのがおすすめです。

3) 料理や食器洗いをする時

料理中は指輪を外しておく方が良いです。指輪は水に濡らしても問題はありませんが、食器洗剤の成分によっては、金属を傷めることもあるので食器洗いをする場合は外しておくと安心です。

4) 重い物を運ぶ時や力仕事をする時

引越など長時間、重い荷物を持つようなシチュエーションでは、指輪が傷ついたり変形したりするリスクが高まります。庭仕事や大工仕事などで金属の工具に触る際も同様のリスクがあるため、あらかじめ外しておきましょう。

4 つけっぱなしに向いているデザイン

デザインがシンプルなものは、日常着けていても引っかかったり汚れが入り込んだり、邪魔になったりしにくいため、つけっぱなしに向いているといえるでしょう。また、シンプルなデザインならコーディネートを選びませんので、おしゃれの面でも適しています。
ただし、日常生活の中でつけっぱなしにしていると、指輪に細かい傷がついてしまうことは避けられませんので、綺麗なまま指輪を持っておきたいという人は、家事の際は一度外すように心がけるといいでしょう。

5 つけっぱなしに向かないデザイン

たくさんの宝石がついていたり、デザインが凝っているものだと家事や育児をする際に邪魔になってしまうので、つけっぱなしには向いていません。毎日つけたいという方はこまめに汚れを取り除いたり、磨いたりなどの手入れを行いましょう。

6 衛生面を気を付けるメンテナンス方法

その一つが衛生上の問題です。 特に料理をする女性の場合、指輪を付けたままハンバーグをこねたり、生野菜を触ったりしていると、他の食品の雑菌を移してしまうことにもなります。 また、指輪についた雑菌が食品に付いて食中毒の原因になることも。なので、簡単なメンテナンス法を紹介します。

1) 柔らかい布で拭くなど定期メンテナンス

①コップ1杯程度の水かぬるま湯に中性洗剤を数滴落とします。

②①に指輪を浸して、毛の柔らかい歯ブラシなどで優しくこすります。リングの裏側も忘れずに磨いてくださいね。(毛の硬いブラシですと傷になってしまうかもしれませんので気を付けてください。)

③水ですすいで、柔らかい布で水分を拭き取りましょう。

普段は柔らかい布で定期的に磨くのがおすすめです。特に、プラチナ、ゴールド、ダイヤモンドの指輪は油分で曇ってくることがありますので、柔らかい布で定期的に磨いて美しさをキープしてください。

2) お店のメンテナンスサービスも利用する

セルフメンテナンスで取りきれない汚れは購入店舗にご相談くださいね。また、ブカブカになったり、窮屈に感じるリングを、ジャストなサイズに調整してもらうのが「サイズ直し」です。
納期は約2~3週間程度、費用は回数制限を設けている所から永久対応までさまざまですが、その店で購入した指輪であれば、無料で行ってくれる場合が多いようです。

3) 大事な指輪はクリーニングサービスの利用

このように自宅で手軽にできる方法もありますが、やはり一番オススメなのが購入したショップでクリーニングを受けること。買い物ついでのちょっとした時間に預けて超音波洗浄でクリーニングしてもらう方法から、石を外してゆがみなどもチェックした上で普通の洗浄方法だととれにくい汚れまで取り除いてくれるものまであります。アフターケアが充実しているお店も多いので、どんどん利用しましょう。

7 まとめ

指輪をつけっぱなしにすることは紛失のリスクがない、一方で、衛生面のデメリットもあります。すでに指輪を持っている人は指輪がどんな素材でできているのか、どのようなデザインかをきちんと調べ、それらに応じたお手入れ方法を試していきましょう。また、これから購入を考えている方は、自分がこれから指輪をどういったシーンで身に着けていきたいかを考え、デザインや素材を選ぶようにしましょう。